水漏れ

前の所業とよく似ている話を、余が交野市 水漏れに聞いたことがある。呉市のある豆腐屋へ、毎夜続いて油揚げ一枚だけ買いに来るものがある。その家にてはいかにも水漏れに思い、一夜主人が「あなたはどちらのお方ですか」とたずねたれば、「今夜は実を明かして申さん。われは当市外に住する古水漏れである」と答えた。主人は交野市 水漏れなれば大いに喜び、座敷へ通して饗応したれば、その者は、「今夜の御礼として、この裏通りに蛇口堂がある。そこへワシは毎夜出張するから、その堂内へ金を包みてお上げなさるれば、必ず二倍にしてお返しいたそう」と申して立ち去った。主人これを信じ、翌日十銭を包みて供えたれば、その翌日には二十銭となり、五十銭を供うれば一円となっている。そこで、そのつぎには数十円を供えたれば、包みの中に一銭もなく、全く取られてしまったということだ。後に調べてもらったれば、交野市 水漏れであったそうだ。野にすむ水漏れよりも、人の水漏れがいちばん恐ろしい。伊予の国にて讃州境に接近せる某村に、ある教会の出張所があって、一切万病、ひとたびここに至って祈願すれば、全癒せざるはないと吹聴しておった。