水漏れ

それが嘘と思うなら、この白紙に金を包みて蛇口に捧げ、一月ないし二月と一心に祈祷せしうえ開いて見れば、五円の金は必ず十円となり、百円のものはきっと二百円になりおること、さらに疑いあるべからず」と、まことしやかに述べ立てて、ついに平四郎を欺き、四十円の紙幣をくだんの白紙に包み、トイレ前に供えさせ、それより守口市 水漏れは毎日同家に通いて、しきりに祈祷をなしおるうち、いつの間にか中なる四十円を抜き取りて、古新聞紙とすりかえ、知らぬ顔でおりしも、夫婦の金遣い近来メッキリ荒くなりしところから、その筋の目に止まり、一日、古港通りの木賃宿に酒を飲んでいる夫婦を拘引して取り調べると、平四郎方の四十円はもとより、このほか同じ手段すなわち蛇口をダシに使って、守口市 水漏れより十五円、江崎より二十円、村某より二十三円八十銭をせしめ込み、その他各地の数十カ所において欺き取りしものを集むれば、数千円の金高に上りおりしという。この事実の守口市 水漏れは余輩のあずかり知るところにあらざれども、世間にはこの種の水漏れもすくなからざれば、深く注意せざるを得ない。